なんとなく、私の寿命は88歳と思っているので44歳の折り返し地点で、安定した職業を手放しました。人生一度きり、色々と挑戦したいと思ったんです。
まだ見たことのない景色を見たい。そんな気持ちでした。
夢を追うことをやめて今を生きる
固定給のない、フリーの職業は自己責任一択です。
色々と大変な思いもしてきました。がむしゃらにがんばりました。
\海外に移住/とか、\収入の柱5本/とか、思い描いた夢は日々の忙しさや諦めで遠のき、いつの間にか追いかけることもなくなっていました。
そんな中、出会った本がこちら↓
樋口耕太郎著「人生とは長い時間をかけて自分を愛する旅である」でした。
この本はまさに今の私に必要な価値観を伝えてくださる一冊でした。
本文中、岡本太郎さんの話に及んだ時には、私が選択した(安定を手放した)こととも重なり、とても勇気づけられました。
『「危険な道」を選んだ太郎が、万博に突きつけた異物が「太陽の塔」だ。』(本文より引用)
人それぞれかと思いますが、人生で大切にすべきことが言語化されている一冊です。
経営の本質とは
著者の経験から伝える重みもありながら、引用する先人の知恵や映画、名言など、この一冊に知りたいことが凝縮されています。
例えば、
命は大切だ。命を大切に。
そんなこと何千回何万回言われるより
「あなたが大切だ」
誰かがそう言ってくれたら
それだけで生きていける。
※ACジャパン第59回広告電通賞 公共広告優秀賞「あなたが大切だ」
泣けますよね。
私がもしも、経験の浅い20〜30代だと、もっと受け取れることが少なかったと思います。
もしかしたら、今後、歳を重ねた後に読み返したとき、もっと深く受け取れることが多いかもしれません。
「経営の本質は贈与であるということ」
と本文で伝えています。
この贈与は、周りの人へ与えることだよ、ということです。
それを成り立たせるためには、相手が何に関心を寄せているかを知り、その関心に思いを巡らせるのだそうです。
長年公務員をしていた私は、地域のためにと貢献してきたつもりでした。
今、個人でビジネスをするようになり、もっと目の前の人に貢献できるチャンスに恵まれているなと思っています。
金融の資本主義ではない、「こころの資本」を大切にしながら挑戦を続けたいと思います。