向かったのは、知る人ぞ知るフラメンコの名店
Corral de la Morería。
予約もしていなかった私たちに、
お店の人はにこやかにこう言ってくれました。
「こんな可愛い子たちを、追い返すわけにはいかないよ」
そうして、温かく迎え入れてくれたのです。
初めて間近で観るフラメンコは、言葉を失うほどの迫力でした。
情熱的で、どこか憂いを秘めていて。
その中でも、ひときわ美しいダンサーに、私は目を奪われました。
こんなに美しい人を、私は初めて見た。
残念なことにカメラは持っていなかったので、
その姿を必死に目に焼き付けました。
ホテルに戻り、
記憶が薄れないうちに、
ノートに彼女の似顔絵を描きました。